【えびこの冷えとりノート Vol.1】冷えとりを始めてよかったこと

はじめまして、くらしきぬの元スタッフのえびこと申します。

気がつけば、冷えとりと出会って15年もの年月が流れていました。藁をもつかむ期、がむしゃら期、ゆるゆる期、そして今やっと自分に心地よい「冷えとり」との付き合い方ができるようになりました。

皆さんはどんな風に冷えとりと向き合っていらっしゃるでしょうか?

15年間、泣いたり笑ったりしながら試してきたこと、わたしの冷えとりとの話によかったらお付き合いくださいね。


冷えとりと出会うまで

冷えとりに出会う前の自分が、ずいぶんと遠い場所にいることに驚きます。

今では考えられないことだらけ....

15年前、子どもを産んだばかりのこと。

わたしの服装は、ピチピチのスキニーパンツにコンパクトなトップス、足元はハイヒール。小さな赤ちゃんがいてもヒールが大好きで毎日カツカツとヒールを鳴らして歩いていました。


見た目は一見元気そうだけど、身体はだるくて重い。熱を測れば35.8度。
(ちなみに当時は熱が低いことに問題があるとは知りませんでした)

寝ても寝ても身体がスッキリしない、ぼんやりと頭痛が続く。
ベッドに入ってもなかなか寝付けない毎日。
病院に行くほどではないけれど、とにかくいつだってイライラしていて不調。

病気じゃない、でも元気じゃない。なんだか身体はボロボロな気がするけれど、きっとこの不調はすべて「産後だから」と思い込んでいました。

とりあえず、やってみよう

「産後の不調っていつまでだろう?」そう思いつつ、病気じゃないけれど元気じゃない日々を打開したくて図書館に通ってあらゆる健康に関する本を読むようになりました。

そして、思いつくまま手に取ったあらゆる「健康法」について書かれた内容を試していきました。

マッサージや鍼灸、乾布摩擦、マラソン、ヨガ、足首回し、炭水化物断ちなど、たくさんのものにチャレンジ。

その中のひとつが「冷えとり」でした。

そこに書かれていたのは、身体をあたためることや靴下を重ねて履くこと、食べ過ぎないことなど、知らないことばかり。

なぜか「これはやってみよう!」という気持ちが生まれ、半身浴と靴下を履くことにチャレンジし、わたしと冷えとりのお付き合いが始まったのです。

今ではわたしの暮らしに欠かせないものになりました。


わたしの冷えとり生活

現在、冷えとりは自分の生活に溶け込んでいるので、自分では違和感はありません。

でも、家族以外から見ると少し変わって見えることがあるかも。

えびこの一日は、こんな感じ。

朝起きて、お布団の中でぼんやりお腹を触り、体調チェック。一杯の白湯を飲み、湯たんぽのお湯を入れ替えて一日がスタートします。

寝起きでお腹を触るのは、お腹の冷えの確認です。触ってみて温かければ、今日も元気な一日を過ごせそう!となんだかうれしくなります。

朝食を作ったり、洗濯をして子どもたちを送り出したら仕事をして....仕事中もいつだって、かたわらに湯たんぽがあります。



食事はコンビニで済ませることもあるし、外食やラーメンも大好き!

特に気にすることなく食べています。ひとつだけ気を付けているのは、食事の時間だから食事をするのではなく、おなかが空いてから食事をすることと腹八分目。空腹を感じることを大切にしています。

自宅で仕事をしているので、運動不足が悩みの一つ。歩く習慣をつけようと買物がてら散歩に出ることもあります。道に咲く季節の花を見たり、空を眺めたりとゆるやかに生活を送れたらいいのですが、実際は時間に追われて買物かごを抱えて小走りしています...


子どもが帰宅してからは食事の用意や習いごとの送迎などバタバタと過ごし、ひと息つくのは21時30分。ここからが自分のための大切な時間です。

毎日の半身浴は45分から1時間半程度。いい汗をかけたな、と思えたら半身浴終了のサイン。ぼーっとすることもあれば読書をしたり、歌を歌ったりして過ごします。

半身浴の時間は、日によって異なりますが、体調に違和感があればあるほど長くなるため、深夜はずっとお風呂で過ごすことも。

そして入浴後は、お決まりの冷えとり靴下を重ね履きします。

一日24時間のうち、靴下を履いていない時間は入浴中のみ。半身浴以外の時間、わたしの足元はずっと靴下と一緒です。

 

からだと向き合う

自分の体をゆっくりと触る時間、ありますか?体と向き合い、会話をするように触れる大切な時間。

いつもわたしの心に寄り添う体の小さなサインを見逃さぬように、一日に何度もゆっくりと触れ、撫でています。

いま、わたしの体はどんな状態なのだろう?
お腹や足先はあたたかい?冷たい?
手指やかかとは潤ってる?かさついている?
今日は食べ過ぎているからおなかがつめたいな。
なんだか爪の色も元気がない。
頭皮もガチガチに固まっている...

毎日、自分の体の小さなサインに合わせて、半身浴の時間を調整します。

もちろん、入浴前は億劫になることもあるのですが、入浴後のほどよい疲労感とあたたまった安心感はなにものにも代えられません。

半身浴のおかげだけとは言えませんが、この夏は酷暑と慌ただしい日が続きましたが、どうにか体調を崩さずに乗り越えることができました。

 

こころと向き合う

冷えとりを通して、わたし自身が知った感覚がふたつあります。

心と体がつながっていること。心には満ち欠けがあること。

冷えとりを通して知った「温かい」という感覚は、今まで感じたことのないものでした。

たとえば、繭の中に包み込まれて守られているような安心感。

反対に、冷えの不快感はあらゆるものに対してイライラを生み出して不安な気持ちになります。万全を期しているつもりでも、些細なことをきっかけに心がざわつくこともあります。月の満ち欠けのように、満ちているだけでなく欠けていくことも受け入れること。

そうしているうちに、おだやかな時間が長くなってきたように思います。


冷えとりは体だけでなく、心にもつながっています。

これまで、理由のわからないイライラで、子どもたちやパートナーと衝突したこともあります。振り返って自己嫌悪したことも数えられないほどに....

そして、現在はイライラしないかといえば、そうではありません。でも、イライラしている=なにか不安なことがあると考えて、あたためて不安と向き合えるようになりました。

イライラは体の中にある冷えのタネ。大抵のことは、対策さえわかれば必要以上に怖がらず過ごせるようになると思います。

泣いたり笑ったり試行錯誤を経て、今はこんな風に感じています。

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